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【相続について考える③】終活の始め方は?エンディングノートの書き方と必要項目一覧

50代 男性

最近よく聞くようになったけど、終活ってどんなことからはじめたらいいの?

終活については、エンディングノートをかいてみるのが一番良いかと思います!

人生を見つめなおすきっかけにもなりますので、時間をかけてゆっくり書き出してみましょう。

【相続について②】では、自分が亡くなる時に唯一法的効力があり、自分の願いを伝えられる遺言書についてまとめてきました。

【相続について考える②】遺言書は3種類。自筆証書遺言で不備をださないために気を付けること3つ自分が亡くなったとき身内でのゴタゴタは想像したくないですよね。そんな時には、遺言書を作成しておくと相続争いを避けられます。 今回は、自分が亡くなる時に準備しておくとよい事について解説していきます。...

今回は、法的効力はありませんが、大切な人へ大事な思い出や願いを伝えられるエンディングノートについて書いておいた方が良い項目などもあわせて解説していきます。

少し時間を取ってゆっくりと考えながらエンディングノートを書き進めてみてください。

もくじ

01.自分の人生を振り返る【終活ノート】
ーいつから準備した方が良いのか

02.記載した方が良い項目
ー①基本情報
ー②財産について
ー③生命保険・年金について
ー④相続について
ー⑤葬儀やお墓について
ー⑥自分の想い

まとめ:誰のために書くのか

01.自分の人生を振り返る【終活ノート】

いつから準備した方が良いのか

思い立ったらすぐに書き始めましょう。まさに今からです!

「老後何歳になったら…」「病気が発覚した時にでも…」と考えていたら遅いです。
エンディングノートは遺言書とは違います。法的効力はありません。

エンディングノートは、自分の人生を思い出して一冊の本を作るイメージです。
死ぬ間際にあわてて思い出して書いても良いものはかけません。

生命保険証書や、家関連の証書など、元気な時に一冊にまとめておけば、見返すのも簡単です。

一気にすべてのページを埋める必要はありませんので、書けるところから早め早めにまとめておきましょう。

02.記載した方が良い項目

では、どんなことを書いていけばいいのでしょうか。
本屋などでも、すでに必要項目が記載されている「エンディングノート」が多く売られています。
もちろんそちらを購入して、書ける項目から記入していっても大丈夫です。

今回は、一冊のノートと鉛筆でオリジナルのエンディングノートを作成したい方向けに、書いた方が良い項目をまとめました。

※書き足したい項目が後々でてくるかとおもいますので、リングファイルを使って書いても書き直ししやすいので良いかと思います。
※個人情報がたくさん書かれている機密ノートになりますので、取扱いだけは厳重に注意してください。

①基本情報

項目詳細
自分や家族の情報名前、生年月日、住所、好きな食べ物や
趣味などのプロフィール
身体の事病気やケガ
かかりつけの病院病院名、担当医、飲んでいる薬など
介護・認知症になったとき自宅で過ごしたいか、施設に入りたいかなど
告知・延命治療について告知してほしいか、延命治療への希望の有無
緊急連絡先もしものことがあった場合の連絡先
コミュニティ情報通っている会社や習い事など、
知人、友人情報名前と連絡先、(万が一のことがあったとき
連絡してほしい人には〇、しないでほしい人には×)
公的書類どこに何が入っているかなど、
インターネット情報登録サイトのログイン情報など
パソコン・プロバイダ加入している会社の連絡先
ペットについて好きな食べ物や遊ぶ時間など、
誰に引き取ってほしいかなど
その他

②財産について

項目詳細
預貯金口座情報
株式・有価証券などの資産どこにあるのかわかるように書いておく
クレジットカード情報使用している枚数や会社情報
不動産所有不動産の書類や情報
貴重品について所有している高価なものについて
債務(借金)・ローン会社情報と金額

③生命保険・年金について

項目詳細
生命保険加入している会社、証券番号、金額など
個人年金年金番号、基本情報

④相続について

項目詳細
遺言書の有無どこにあるのかなど
遺産分割の希望法的効力はないが希望として書くのは有り
形見分けの希望誰になにを渡すのか
遺品について残った遺品の処分方法

⑤葬儀やお墓について

項目詳細
葬儀の希望葬儀屋、形式の希望など
葬儀に呼びたい人名前と連絡先
遺骨について納骨の場所、希望について
お墓の情報お墓の場所など

⑥自分の想い

ノートいっぱいに自分の人生を振り返って、書き出してみましょう。
殴り書きでもいいです。一枚の真っ白な紙に。

生まれてから、幼少期、小学生時代、中学生時代、高校生時代、大学生、専門学生時代、社会人、結婚、子育て、老後、現在など…

ちなみに、項目ごと一言添えて自分の想いを書き加えてもいいです。
たとえば、「知人友人」の欄にその人との思い出など。

好きにカスタマイズしてかけるのが、既製品ではないものの良いところです。

まとめ:誰のために書くのか

エンディングノートとは、残された人に自分とはどんな人だったのか、どんな想いで生きてきたのかを知ってもらえる一冊の本です。

しかし、一番大事なのは自分がどんな風に、どんなものを大切にして生きてきたのかを思い出すきっかけになります。

友人との思い出であったり、生命保険に加入したきっかけであったり、もっている資産のすべてを計算したりすることなどあまりないと思います。

残された人のために書くのはもちろん、自分のためにゆっくりと人生を振り返りながら書いてみてください。

貴重な時間になるはずです。