お金と知識

老後の住処について。シェアハウスや老人ホームがおすすめな人は?

50代 男性

人生100年時代といわれても…健康で長生きならいいけど、病気やケガもしやすくなるし、老後に一人はやっぱり不安だな。

誰か気が合う人と仲良く住めるのが一番良いのだけど…

健康寿命ではなく、あくまで平均寿命が100年ですから、病気やケガをして長く生きていくこともあるかと思います。

そんな中、一人だと少し不安ですよね。そんな老後を考えるタイミングで、実際どんな老後の住処があるのか考える時間は、とても大事なことだと思います。

いざ定年を迎え、のちに子供も独立して配偶者も他界、実際に一人になってから考えることが多いと思います。

現在は、気の合う仲間と老後を過ごすシェアハウスや、介護施設など、さまざまな環境が作られています。

まだ余裕があるうちに、実際どんなものがあるのか老後資金の目安にもなりますので、確認しておきましょう。

もくじ

01.どんな環境で老後を過ごしたいか考える

02.老後の住まいについて、選択肢は?
ー①シェアハウス
ー②高齢者住宅・サービス付き高齢者住宅

03.入居に必要な費用は?

まとめ

01.どんな環境で老後を過ごしたいか考える

人生100年時代、大切な人との別れはいつかきます。
だれしもが自分ひとりの老後について考えなくてはならなくなりました。

マイホームでゆっくり暮らしていきたい方や、ずっとひとりだと暗い気持ちになってしまうから、気の会う仲間や施設で人とふれあって生きていきたいと思う方など、さまざまだと思います。

今回は、シェアハウス、高齢者住宅(サービス付き高齢者住宅)、有料老人ホームなどについて、どんな施設であり、どんな方におすすめなのか五節枚致します。

老後についてはすぐに決められなくて当たり前です。
まずは、自分にはどんな選択があって、どこが自分に合いそうなのか確認しておきましょう。

02.老後の住まいについて、選択肢は?

①シェアハウス

血縁の家族に限らず、気の合う仲間、友人たち、もしくは、同じ境遇の人たちと一つの家で共同生活をする事です。

シェアハウスといっても様々な種類があります。

1.シェアハウス
一つの物件を仲間と分かち合って使うことです。
特徴としては、寝室などのプライベート空間はそれぞれあり、お風呂、トイレ、キッチンなどは共同で使います。
(似たものとしては、ルームシェアもあります)

2.コーポラティブハウス
居住予定者と事前に話し合い、新しく家を建ててから住むことをいいます。
つまり、どんな家にすみたいか、皆で話し合うことによって理想的な家作りができ、居住予定者の仲が親密になっていきます。
ただし、新しく家を建てますので、それなりの財力が必要になります。

3.コレクティブハウス
それぞれに居住空間があり、共有する部分もある。という住み方です。
イメージとしては、ショッピングモールのような状態です。
コーポラティブハウスと違うところは、トイレやお風呂などはそれぞれもち、中庭やメインの門などが共有といったイメージです。

4.グループリビング/グループホーム
比較的健康な高齢者や障がい者などが、地域でお互いの自主性を尊重し、小規模住宅で共同生活をすることです。さまざまな団体が高齢者向けの住居(アパートのようなもの)を設立して呼びかけています。

シェアハウスがおすすめの人の特徴:

・老後もにぎやかに過ごしていたい
・他人が同じ家にいても平気
・老人ホームが苦手
・病気やケガをしていない
・自分で身の回りの家事や出かけたりもできる
・趣味仲間がいる
・基本的には誰とでも仲良くなれる

②高齢者住宅・サービス付き高齢者住宅

高齢者住宅の種類は大きく分けて3種類あります。

1.住宅系
・有料老人ホーム
特徴:入居時に住まいとサービスの契約をします。
最後まで住み続けることが可能です。
サービスは「健康型」「住宅型」「介護型(要介護、認知症など)」の3つですが、基本的には「住宅型」と「介護型」の2つにわけられています。

・サービス付き高齢者向け住宅
特徴:60歳以上の方が、賃貸契約を結んで入居します。
バリアフリー構造で、日中はケア専門家がおり、安否確認と生活相談が可能です。食事サービスも付きます。
ただし、生活支援サービスの費用は別途かかりますので、外部の介護スタッフとの契約が必要な場合があります。

・シルバーハウジング
特徴:60歳以上の方向けの公営賃貸住居です。
バリアフリー構造になっており、サービス付き高齢者向け住居と同じく、日中ケア専門家がいます。
食事サービスはつきません。

・グループホーム(認知症対応型共同生活介護)
特徴:認知症の診断を受けた高齢者が、認知症が進行しないよう環境で生活が可能です。要支援2以上で入居できます。
だいたい9名を1ユニットとして、2ユニットあることが多いです。

2.施設系
・軽費老人ホーム(ケアハウス)
特徴:60歳以上で、身の回りのことができるけれど、一人で生活するのが不安な人が対象です。
公的な施設のため、利用料は所得に応じて異なります。
介護サービスを受けたい場合は別途金額が掛かります。

・介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)
特徴:要介護度が高く、自宅での療養が難しい人が対象です。
公的な施設で、要介護3以上の方が入居可能です。
利用料は所得の応じて異なります。

3.医療系
・介護老人保健施設
特徴:病院を退院し、リハビリなどを行う施設です。
入居期間は6か月以内に限られています。

・介護療養型医療施設
特徴:病状は安定しているけれど、医療的管理が必要な方が対象です。
要介護1以上の方が入居可能です。

高齢者住宅がおすすめの人の特徴:

・ひとりで住み続けるのは不安な方
・病気やケガがあって生活が困難な方
・障がい者であり、生活が困難な方
・不安を感じやすい方
・他人に世話をされても抵抗が少ない方

03.入居に必要な費用は?

シェアハウスなどは、完全に自分たちで生活費を定め、その中で仲間と生活していきます。

しかし、有料老人ホームの場合は、施設利用費やサービス代、食事代などが掛かってきます。
一般的にはなりますが、いったいどんな費用が掛かるのかみていきましょう。

入居一時金(入居時)
自分の部屋、共用スペースを生涯利用できる権利に対して支払います。

管理費(毎月)
施設の管理のために支払います。
マンションと同じ感覚です。

健康管理費、互助費(入居時、または毎月)
施設によっては、介護一時金として、定期的な健康診断、健康相談費として支払います。

食費(毎月)
自立向けの施設では、食べた分だけ支払う実費精算が一般的です。
要介護者向けの施設では、定時に食事が提供されるため、毎月一律を支払います。

水道光熱費(毎月)
自立向け施設では、居室に個別のメーターがついていることがほとんどです。使用した分だけ支払います。
要介護者向けの施設では、定額を支払うことが一般的です。

まとめ

今回はさまざまな老後の住処について、特徴を開設させていただきました。

その時々の健康状態によって変わってくるかとは思いますが、こんな種類の施設や選択があるのだな。と意識しておくことが大事だと思います。

私も記事を書きながら、自分の場合はどうするだろう…。と考えています。
知らない選択よりも知っている選択。であることが大切です。

人生一度きりですので、悔いのない選択ができますように。
少しでも参考になれば幸いです。