毎年、1年間の収入を計算し、所得税を納税します。
納税方法には2種類ありますので、基本的なパターンを見ていきましょう。
パターン1:年末調整
私は会社から給与をいただいています。
特に副業などもせずに給与所得だけなのですが…
一般的に給与所得がある場合は、事前に会社が源泉徴収を行い、先に税金を引いて給与が支払われますが、最終的にもらいすぎた税金を個人へ返すため、会社で年末調整を行います。
パターン2:確定申告
私は会社に属さず、フリーランスとして稼いでいます。
金額は税込みでいただいていますが、この税金はいつ納税すればいいのでしょうか?
フリーランスや個人事業主は自分で所得を確認し、税務署へ確定申告をしにいかなければなりません。その際に、所得税を納税します。
では、それぞれの違いと、申告期限について解説していきます。
01.年末調整と確定申告の違いってなに?
02.年末調整とは
★所得税を安くできる?
―①年末調整の対象にならない人はこんな人
―②やり方と期限は?
―③会社員でも確定申告すれば得するケース
03.確定申告とは
―①確定申告をしなければならないのはこんな人
―②やり方と期限は?
―③納税ってどうやるの?
04.会社員が副業している場合はどうしたらいいの?
まとめ
01.年末調整と確定申告の違いってなに?
前提として、国民は所得に応じて、所得税を国に納めなければなりません。
最初に述べたとおり、
給与所得のある会社員が年末調整を行いますが、個人にかわって、会社が納税処理を代行してくれています。
しかし、フリーランスや個人事業主は会社に所属していないため、自分ですべて計算して税金を納税しなければなりません。それが確定申告です。
02.年末調整とは
会社員の方は、毎月給与明細をもらっていると思いますが、実は毎月すでに給与から税金がひかれています。
では、なぜさらに年末に計算しなおさなければいけないのでしょうか。
毎月ひかれている税金はあくまで「概算」なのです。
会社側が「一年間働いてくれたらこの人の年収はこのくらいになるだろうから、その金額で先に税金を引いておこう」としているわけです。
そのため、多めに税金を支払っている可能性がありますので、めんどくさがって年末調整を出さないでいると、損してしまうかもしれません、必ず出すようにしましょう。
※逆に事前にひかれている税金が少ない場合は、その不足分が徴収されます。
★所得税を安くできる?
一定の上限金額内となりますが、以下の場合は所得控除が受けられます。
扶養家族がいたり、生命保険料や、地震保険料を支払っていれば税金が安くなりますので、指定項目へ忘れずに記入して申請しましょう。
①年末調整の対象にならない人はこんな人
会社員のすべての人が、年末調整を行えるわけではありません。
会社が代行してくれるには条件があり、以下の方たちは個人的に確定申告をしなければなりません。
①給与収入が2000万円を超えている人
⇒高額所得者は自分で確定申告をしなければなりません
②1年の途中で退社した人
⇒年の途中で退社した人は以前の会社で年末調整は行えませんが、転職して新しい会社に所属した場合は、以前の会社の源泉徴収票があれば新しい会社で年末調整を行えます。
③年末調整では受けられない控除がある人
⇒住宅ローン控除初年度(※2年目からは年末調整対象)、寄付金控除、雑損控除、医療費控除などがある場合は、自分で確定申告を行います。
②やり方と期限は?
残念ながら毎年ずっと同じ書式で、記載方法も同じというわけではありません。
そのため、書き方や書類のダウンロードは国税庁の公式HPよりご確認ください。
※こちらには各種書類のDLや昨年から変更された点など毎年更新されております。
年末調整の期限は?
記入して会社に提出になりますので、一律ではなく、会社ごとの期限となります。一般的には11月初旬ごろ〆切があることが多いようです。
会社が従業員全員分まとめて申告するので、余裕をもって提出しましょう。
生命保険控除や地震保険控除、寄付金控除などの所得控除に必要な書類は10月ごろに自宅に届きますので、捨てずにとっておきましょう。
③会社員でも確定申告すれば得するケース
払いすぎた税金が戻ってくる「還付申請」の場合となります。
以下の人が該当します。
①年末調整を出し忘れてしまった。
⇒払いすぎた税金を取り戻すために年末調整を行いますので、その書類を出し忘れた場合は確定申告をすれば払いすぎた税金を取り戻すことができます。
②年末調整対象外の控除が使える。
⇒医療費の支払い額が10万円を超えた。ローンを組んでマイホームを購入。ふるさと納税をした。盗難や火災などの被害にあった。その場合は各控除を受けられるケースがあるので確認しましょう
③なにかしらの売買で赤字になった。
⇒株やマイホームの売買などで赤字が出た場合は、損益通算したり、繰越控除ができる場合がります。
「還付申告」は翌年の1月1日~5年間の申告猶予があります。
住所を管轄している税務署で受け付けていますので、確認してみましょう。
03.確定申告とは
会社に属さないフリーランスや自営業の人が自分で収支を計算し、税務署に申告し納税します。
そのため、確定申告が必要な人は納税するための税金を別の口座に移すなど、収入をすべて使ってしまわないように注意が必要です。
①確定申告をしなければならないのはこんな人
詳しく書くと膨大になってしまうので、一言で表す場合は「会社で年末調整を行わない人」が個人で計算して税務署に提出します。
②やり方と期限は?
確定申告の方法は3つあります。
①毎年確定申告会場が指定され、そこに作成した確定申告書を持っていく
②上記会場内にあるパソコンで申告等を作成する
③自宅で「e-Tax」を使いパソコンで申告する
※マイナンバーカードとICカードリーダライタがの購入が必要です
書き方や書類のダウンロードは国税庁の公式HPよりご確認ください。
確定申告の期限は?
毎年2月16日~3月15日の間に確定申告をして納税する必要があります。
②納税ってどうやるの?
方法は5つあります。
①金融機関又は税務署の窓口で現金納
②クレジットカードで納付
③QRコードによりコンビニで納付
④e-Taxで納付
⑤振替納税を利用
04.会社員が副業している場合はどうしたらいいの?
2か所以上で働いている場合は、確定申告が必要になるケースが多いです。
では逆に、確定申告が必要ない場合は以下の2つの条件におさまっていることとなります。
確定申告が必要ない場合
①給与収入を受けていて、かつ、給与取得及び退職所得以外の所得合計が20万円以下の場合
②給与所得の収入金額から、各控除をすべて差し引いた金額が150万円以下である場合
上記、①②に当てはまらない場合は、ほぼほぼ確定申告が必要でしょう。
まとめ
01.年末調整と確定申告の違いは
会社が個人に代わって納税してくれるか、自分で納税しに行くかの違いです。
02.年末調整とは
払いすぎた税金をきちんと計算しなおして払い戻してくれるものです。
年末調整の対象にならない人
①給与収入が2000万円を超えている人
②1年の途中で退社した人
③年末調整では受けられない控除がある人
やり方と期限
残念ながら毎年ずっと同じ記載方法というわけではありませんので、書き方や書類のダウンロードは国税庁の公式HPよりご確認ください。
会社によって提出期限が違いますが、一般的には11月初旬となります。
会社員でも確定申告すれば得するケース
1、年末調整を出し忘れてしまった。
2、年末調整対象外の控除が使える
3、なにかしらの売買で赤字になった
「還付申告」は翌年の1月1日~5年間の申告猶予があります。
住所を管轄している税務署で受け付けています。
03.確定申告とは
会社に属さないフリーランスや自営業の人が自分で収支を計算し、税務署に申告し納税します。
確定申告をしなければならないのは、会社で年末調整を行わない人
やり方と期限
①毎年確定申告会場が指定され、そこに作成した確定申告書を持っていく
②上記会場内にあるパソコンで申告等を作成する
③自宅で「e-Tax」を使いパソコンで申告する
※マイナンバーカードとICカードリーダライタがの購入が必要です。
毎年2月16日~3月15日
納税ってどうやるの?
①金融機関又は税務署の窓口で現金納付
②クレジットカードで納付
③QRコードによりコンビニで納付
④e-Taxで納付
⑤振替納税を利用
04.会社員が副業している場合はどうしたらいいの?
下記、①②に当てはまらない場合は、ほぼほぼ確定申告が必要でしょう。
①給与収入を受けていて、かつ、給与取得及び退職所得以外の所得合計が20万円以下の場合
②給与所得の収入金額から、各控除をすべて差し引いた金額が150万円以下である場合
是非参考にしてみてください
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