なんとなくキャッシングについてわかってきたけど、よく聞く総量規制ってなに?
借りられる限度額が定められているってこと?
広く言いえばそうです!
多重債務者の発生防止のために、年収に対して1/3以上借り入れができないようにしています。これが、総量規制です。
総量規制、つまり自分が返済できる額以上を借り入れていないか、判断する一つの基準となっています。
今回は、総量規制について少し細かく解説していきます。
参考になれば幸いです。
01.総量規制ってどうしてできたの?
02.総量規制について詳しく
03.総量規制の対象になる借り入れ
04.総量規制の確認・審査方法
まとめ
01.総量規制ってどうしてできたの?
以前は、総量規制が設定されていませんでした。
その時代は、審査申込者の年収を含めた属性、信用情報をもとに金融機関ごとに借入枠の上限が定められていました。
しかし、そうすると複数の金融機関から上限いっぱい借りる方が多発し、いわゆる多重債務者が多くなってしまったのです。
多重債務者問題を解決するために金融庁から2010年6月18日「改正賃金業法」によってできたのが、今回テーマの「総量規制」になります。
02.総量規制について詳しく
多重債務者の防止のため、個人の借入総額に規制をかけています。
個人の借入総額=年収1/3まで
例えば、Aさんが年収300万円とします。
Aさんが借り入れ可能な限度額は、300万円の1/3となり100万円までです。
つまり、A消費者金融から100万円、または、A消費者金融50万+B消費者金融から50万=100万円と、合計で借入限度額が決まっています。
03.総量規制の対象になる借り入れ
ちなみに、借り入れには4種類ほどありますが、この中から総量規制の対象となるものは①個人向けの貸付の1つです。
主な貸付:
①個人向けの貸付
②個人向けの保証
③法人向けの貸付
④法人向けの保証
他の②~④については、総量規制の制限はありません。
①個人向けの貸付とは、個人が消費者金融からお金を借りること。と覚えていただければ大丈夫です。
04.総量規制の確認・審査方法
実際に、どのように総量規制の確認・審査が行われているのでしょうか。
こちらの流れにそって信用情報を確認しています。
総量規制の確認・審査の流れ
①各種金融商品の申し込みを会社で確認
②申込者個人の信用情報を確認
③金融他社からの借入残高を確認
④問題がなかった場合、年収1/3まで借りることができる
*⑤問題があった場合、借り入れ申請は却下されます
ちなみに、総量規制に達していなくても、金融会社ごとに審査基準がありますので、そちらの基準によってはじかれてしまう可能性もありますので、ご注意ください。
まとめ
総量規制とは、個人が金融機関より借り入れをするとき、多重債務をなくすため制定された規制です。
借り入れ限度額は年収1/3までとなります。