家を建てて住んでるけど、将来現金が手元にどのくらい残るのか不安だなぁ…
自宅から離れたくないんだけど、なにか老後の資金調達でいい方法知りませんか?
家を持っている場合は、家を担保にして生活資金を借りることができるリバースモーゲージがありますよ!
ただ、お金を「借りる」ことに違いはないので、メリットばかりではありません。デメリットも説明しますね。
リバースモーゲージについて、聞いたことはあるけれど詳しくは知らない。という方が多いのではないでしょうか。
生活資金を得られるのはとてもメリットがありますよね。
今回は、老後の生活資金調達に家を担保として使う場合を解説していきます。
老後の住処についてはこちらをご覧ください。

01.リバースモーゲージとは
02.メリット・デメリット
03.自宅を処分して住み替えたい場合
まとめ
01.リバースモーゲージとは
老後、家はあるけど生活資金がない!という方の救世主である「リバースモーゲージ」ですが、結局リバースモーゲージってどういうシステムなの?と思っている方も多いと思います。
まずは、リバースモーゲージの基本をご説明します。
リバースモーゲージとは:
自宅を担保(売却を前提)にして、銀行などの金融機関からお金を借りることができます。
年月とともに借入金が増加していき、契約終了時、または死亡時のタイミングで一括清算します。
お金は、年金のように受け取る方法と、一括で受け取る方法があります。
※毎月お金を受け取り、利用者は利息のみ銀行などの金融機関へ支払います。
・言葉の意味:リバース(逆)・モゲージ(抵当・借金)
つまり、家を売却することを前提に、住み慣れた自宅で生活しながら生活資金の調達ができます。
お金の使い道については、生活資金や家の改装、将来老人ホームに住み替えるために資金調達等、さまざまです。
受け取ったお金は、必ずしも生活費に充てなければいけないことはありません。好きに使うことができます。
基本的に、土地付き戸建が対象となります。
マンションは対象外の自治体が多いです。
対象者には、条件があり、「一定程度の年収がある方」や、「55歳以上」、「自己名義の戸建て」など、さまざまです。
02.メリット・デメリット
リバースモーゲージすごくいい!と思った方もいるかもしれません。
ただし、お金を借りるのですから、メリットもあればデメリットもあります。
メリット
住み慣れた環境のまま、お金を借りることができる。
※借りたお金の利息は毎月金融機関へ支払う必要がある。
死亡した場合、そのまま借入金が返済となる。
デメリット
①長生きした場合
→リバースモーゲージ契約時に、契約終了時期を定めます。
契約者である自分が、その契約終了時期までに死亡した場合は返済しなくてもよくなりますが、契約終了時期以上に長生きした場合は借入金を全額返済する必要があります。
こればかりは、何歳まで生きるのかわからないことなので、意識して契約することが必要です。
②金利上昇のリスク
→リバースモーゲージのほとんどが、変動金利です。
そのため、契約期間中に予想以上に金利が上昇してしまうと、払わないといけない利息がふえ、受け取れる現金が減ります。
こちらも、絶対的にわかることではありませんので、意識して契約することが必要です。
お金を借りるのにはリスクが伴います。
少しでも不安を感じる場合は、遠慮せずに「自治体が運営する消費生活センター」に相談したり、司法書士、弁護士に相談して決断することをお勧めします。
03.自宅を処分して住み替えたい場合
家を担保にする選択もありますが、お金を借りるにも抵抗がある。古い家だし条件にも該当しないので、家を処分して施設に入りたいなど様々だと思います。
家を処分して住み替える場合のタイミングや考えておくことをまとめます。
住み替えるために考えておくこと:
①資金計画を家族と相談しておきましょう。
→家を処分するにもお金がかかります。どのくらいの貯蓄があれば大丈夫なのかキャッシュフロー表を作成しておくことをお勧めします。
②施設への入居は健康なうちに検討しておく
→要介護状態になった場合は、入れる施設が限られてきます。
③施設の理念や事業サービスを把握しておく。
→施設によって理念やサービスはさまざまです。自分に合っていると思うところを見つけておきましょう。
④老後の住処については一つではありません。視野を広げておきましょう。
まとめ
今回はリバースモーゲージについて、解説いたしました。
令和になり、戸建を建てる人が少なくなってきているかと思います。
賃貸の方が安くて住みかえし易いのは、その通りだと思います。
しかし、戸建を持っている方限定で、リバースモーゲージがつかえますので、選択の幅を広げて頂ければ幸いです。
とはいっても、「じゃあ、リバースモーゲージが将来的につかえるから一戸建てにしよう!」とする必要はありません…!
あくまで、現在戸建をもっていて、老後の資金調達にも役に立てようかなと思っている方に使っていただければと思います。
さまざまな選択があってよいと考えています。
少しでも参考になりますように。